
邪恋の爪痕と片恋の彼
第5章 残りカスの薫り
それでも――――この人は…終わった後…
自分が何者か分からないと言うんだ…。
それでもいい――――…自覚さえしなければ…この人は俺以外の男とは繋がらないから…。
「///いいですよ――――…境井さん…貴方を独占できるなら――――…」
――――グップ!…グプププ…ジュプッッ!
「///ふっぁぁぁぁぁ!き…た……」
俺は、境井さんの唇を塞ぎ――――…“きた”の言葉を体内に取り込む。
「――――すごい…狭くて…硬い…でも、気持ちがいい…///俺好みの――――…魅肛…です」
――――それから…新品のローションが半分以上…容器から消え…
俺たちは床もベッドも使い物にならないくらい…抱き合った。
「///真壁――――…真壁…これ…いい――――これ…好き…こ…れ――――」
意識の朦朧とする境井さんが…俺のぺニスを喜び求め…鳴いた…この日を――――。
俺は、最初の一歩として…考えていた。
これから、もっと俺を刻み――――…初恋の残り香なんて…気にならないほど…愛してあげる――――。
そう…思っていたのに………。
残り香は――――…
境井さんを…包んで…――――連れていった。
