
邪恋の爪痕と片恋の彼
第6章 戻らない日常
――――ん、んん…
痛い…
身体がギシギシ言っている……。
頭もボーッとしている……。
目が覚めると…なんとも言えない身体のぎこちなさに昨晩の痴態が浮かび上がる。
悔しさで布団を握り後悔をするが…隣で気持ち良さそうに寝息をたてている真壁を見て諦めた。
あまり記憶にないが…俺も散々…///求めた…ような…気がする…から…。
――――しっかし…今…何時だよ。
不思議なことに身体はぎこちない動きを見せるが…頭はスッキリしていて…
一週間…溜めていたモノを空っぽにした感じは、ある意味…健全なのでは?と思ってしまうほどだ。
「――――げ!こんな時間…」
土曜日の昼過ぎ――――…寝すぎない感じもするが…
もし、真壁が来ていなかったら…野田の帰国を気にして朝早くから目が覚めていた気がする…。
――――もう、気にかけない方がいいのに…
分かっていても…ちらっと時計を確認してしまう。
何時に…着くっけ――――…。
『4泊5日のハワイ満喫ツアーだ!帰国は土曜日の…10時か11時だったか?彼女に任せっきりで時間は覚えてねぇ~や!お土産まってろよ!』
そう言っていた野田――――…
すでに昼過ぎ…
飛行機は到着しただろうか――――…。
