
邪恋の爪痕と片恋の彼
第6章 戻らない日常
「――――境井さん、」
「――――――――…」
え?え――――…嘘…嘘だろ?
「まさか…これって…」
「違う――――…違う…違う…」
俺は、テレビを見つめたまま――――…
そう…
呟いた。
――――次の日も…
墜落事故の事をニュースで取り上げられていた。
俺は、テレビを見つめ……朝を向かえた。
真壁が色々と…話しかけたり途中にしていた洗濯などやってくれていたが…
俺は、動けなかった。
「境井さん――――…結婚式の招待状に…野田先輩の実家の電話番号ありませんでした?確認のため…電話しましょ?」
野田の名前が聞こえ――――反応すると…カレンダーの近くに置いてあった封筒の中身に飛び付いた!
「野田――――!」
俺は、招待状にあった電話番にかける!
だが、何度かけても――――…電話は繋がらない…。
何度かけても――――…
何度…かけても……。
