
邪恋の爪痕と片恋の彼
第6章 戻らない日常
あれから数日後――――…
野田の葬儀の案内状が会社に届いた。
無論、皆が行けるわけもなく――――…
上司が代表で行った。
野田の葬儀の日…俺は、仕事をしていた――――。
野田が抱えていた仕事も皆の協力で一つ一つ――――…
消化されていった。
そして、女子社員が上司に言われ…野田の机を片付け私物の郵送も完了した。
もちろん、退職や色のついた退職金も支給も無事に完了し…
野田の存在は――――わが社から…消えた。
わが部署も――――、日常が戻りつつある。
俺だけを…残して………。
