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「――――お…おい…これは？」


「下着と着替えです」



病室に戻り買ってきた買い物袋を境井さんに渡すと…そんな返事が帰ってきた。


「え？わざわざ買ってきたのか？」


「買ってきましたよ――――部屋にいきましたけど…な～にもないって一目で分かったので！」



極端な断捨離をした結果、入院中の下着や着替えは購入した方がいいと判断した。


「本当にな～んにもなくてビックリしました――――、マジで夜逃げでもするいきおいですよ」



境井さんは袋から下着を取り出すと「悪かった…後で払うよ」と、笑った。



「それより――――…真壁…仕事は？なんか、色々と手続きとか…させたみたいで…」


「別に、祖父の病院ですから…勝手もききますからね――――…それと、仕事は境井さんと一緒に有給をとりました！

ハウジングギャラリーの件で魂積めしたので…２、３日は多目に見てもらえそうです」