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邪恋の爪痕と片恋の彼

第9章 波


「え?!――――大丈夫なのか?」


「抱えてる仕事は今は無いので大丈夫でしょ?――――あ、ハウジングギャラリーには合間を見て様子は伺いに行く予定ですから安心してください」



俺は、病室に備え付けの冷蔵庫からお茶を出すとコップに入れ境井さんに差し出した。


「あっ、サンキュウ……いや…俺はお前が大丈夫かなって…」


俺は自分用に入れたお茶を飲み干し「は?」と、境井さんを向く。


「大丈夫――――って、何がですか?」



「///…もしかして…仕事…嫌いになった反動……とか?」



心配そうに俺を気にかける境井さんの顔に俺は不覚にも……見いってしまった。



「――――あっ、///は?…いや……それは…大丈夫です…仕事は何だかんだ言っても…好きなので」


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