
邪恋の爪痕と片恋の彼
第12章 観賞会とキス
「――――と、一通り見たが…ダメでしたか?」
真壁が俺の股間を見つめ「ん?」と、首を傾げたが…
残念ながら…反応はしなかった。
「まっ、最初っから…反応してたら――――苦労はしないってことで…」
最初はこんなもん――――と、笑ってくれる真壁に申し訳なく感じるが…
「///ゆっくり――――焦らず…ね?境井さん」
そう言って真壁は俺をキュッと抱き締めてくれた――――…。
そうされると……胸の奥がホッと温かくなる――――。
「///さっき――――…国語教師が…数学教師とやる前に…
恋人の生徒とキスしたじゃないです……あそこの場面でちょっと…キュッンってなった――――…」
俺は真壁の胸に顔を埋めながら…呟いた…
