
邪恋の爪痕と片恋の彼
第13章 けじめと荒療治
俺の汚い感情を――――…
近寄ってきた真壁にぶつけた――――…
真壁は…そんな俺の醜い感情をあっさり受け取り笑った。
そして――――…
自分がどう言う人間なのか…教えてくれた――――…。
「俺は――――…野田が好きだった…。でも…お前が新婚旅行に行った…日から――――…俺は、変わったんだ……変わらないと…いけないんだって教えてもらったんだ…」
俺は線香の煙がゆっくり空に消えていくのを見つめながら…ポケットから…ネックレスを取り出した。
「境井さん…それ――――」
「お前が、ハワイから送ってくれた…ハワイアンジュエリー…」
ジャラ…と、チェーンが擦れ鳴る…。
