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邪恋の爪痕と片恋の彼

第13章 けじめと荒療治


「――――ぷぁ!やっと着いたぁ~…」


やっと部屋に戻ってきた俺たちは予想外の移動距離に疲れソファに崩れ落ちた。


「――――寺が山奥って……静かでいいですけど…年取ってからのお参りは骨がおれますよね…過疎化になるのもうなずけますね」


――――確かに…野田家の墓は代々あそこらしいが…山奥過ぎて不便だった。


しかし、車社会の世の中だ…そこの土地の人々はそれを受け入れ共存していた。



「ま――――静かで空気の綺麗な場所なら…穏やかに過ごせそうだ…あの場所なら、輪廻転生も早いかもな?」


「なんですか?その発想…スピュアチュル的な事ですか?」


真壁は笑いながら立ち上がると、コーヒーを煎れ始めた。



「それより、帰ってきて何をする気でしたか?」


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