
邪恋の爪痕と片恋の彼
第14章 【最終章】再度上映会で…
『おい!――――なんだ、この資料!指定された表が抜けてるぞ!』
『す、すみません!』
『おい――――またかよ…課長の新人いびり…』
出だしは課長とおぼしき上司が部下のアキラ君を仕事のミスを厳しく注意する場面から始まった。
場面は早々に夜の残業シーンになり、アキラ君を気にかけているシーンが何度か差し込まれた同期のイケメンがオフィスに入ってくる様子へと切り替わる。
『アキラ――――…また、残業か?今週何度目だ?あの課長、絶対お前を目の敵にしてるよな?』
『――――そ、そうかな?』
『そうだ――――…新人追い詰めて…困った顔をさせるのが…目的みたいだ…///変態なんだよ…あの課長』
落ち込んでいるアキラ君の肩をそっと撫でるイケメン同期にビクッと反応をする。
『///励ましてくれてありがとう…後はこの資料をコピーして終わりだから……ユウキは先に――――!』
――――チュッ…チュッ…プ…
『///ユウキ!?』
肩を抱かれ距離を置こうとしたアキラ君を自分の方に向けるとイケメン同期ユウキがアキラ君の唇を奪ったのだ!
