
邪恋の爪痕と片恋の彼
第4章 日常訓練
~境井side~
連休最終日――――…昼
何故か…真壁は俺の部屋にまだいる。
「境井さん、パスタでいいですか?」
「ペペロンチーノ作れるか?」
真壁は台所と冷蔵庫を物色し「チューブのニンニクでいいなら出来ますよ?」と、俺の難題を軽々クリアしてみせた。
「出来んのかよ…」
自炊はする方な俺だが…流石にペペロンチーノは作った事はない。
「意外に食材買い込んでて驚きました」
「普段は、ほとんど外食だ……この連休は――――…精神的ダメージから家から出ないと思って…事前に買い込んでだ」
本当は、野田の結婚式が終わったら連休は引きこもるつもりでいた。
なのに――――…
結婚式の日に…後輩とSEX した上に何故か”告白“され――――…
今にいたる。
