
邪恋の爪痕と片恋の彼
第4章 日常訓練
キッチンでは鼻歌混じりの真壁がパスタを二人ぶん茹で始めた。
「境井さ~ん、オリーブオイル…そっちにありません?」
「――――は?オリーブ…オイル?」
辺りを探すと、ベッドの横サイドテーブルの上に“エキストラバージンオイル”と書かれた瓶がチョコンと置いてある。
「なんで――――ここにオリーブオイル?………て…まさか…コレ…」
――――コレって…まさか…?
俺は恐る恐る…その瓶を真壁に渡す。
「昨日――――大活躍でしたからねぇ~コレ!」
「///えっ、えええ――――!な…なんか嫌だ!こ、コレで料理とかすんな!」
俺は、昨日の事を思い出す。
結婚式の夜に――――酔った勢いで真壁と身体を重ねたが…。
それから、連休中は真壁に身体を触られたり…キスされたり、解されたり…と、淫らな休日を過ごしていた……。
しかも、昨日は///…な…なし崩しに快楽に流されてしまった。
結局――――俺も男…
気持ちいい…に、弱い――――――――。
なんかさっ!なんかさっ!!一度経験したら///…そう言う身体になる?みたいで…あれよあれよと…
で、ローションの代わりに…///オリーブオイル…使ったんだった…。
「え――――…じゃぁ、別のオイル有りますか?」
「///サラダ油……棚にないか?」
「あ~…ありました。オリーブオイルは…今晩も使いそうですし…とっておきますか」
「こ、今晩は!やっ、やらねぇよ!明日から会社だろ!つ――――か、帰れよ!」
