
邪恋の爪痕と片恋の彼
第5章 残りカスの薫り
――――チュク…チュッ…チュッ…ん、クッヌ…ぷ
「///だっ、あっ…んっ、ぷっぁ…真壁…」
「俺が……したいんです……境井さん…」
俺は唇を重ねながら…テーブルをずらし、完全に境井さんの上で主導権を握る。
いつもなら――――自分が下になる俺だが…
この人の時は…違う…。
俺が――――したいんだ…
俺が、この人の身体を…ドロドロに溶かして…愛したいんだ……。
「///境井さんは…俺にされるがまま……気持ちよくなってればいいんです…」
――――チュッ…ヌッ……ヌッチュ
舌を境井さんの口内に潜らせると…抵抗したい怯えた彼の舌が逃げる。
が――――…触れてしまえば…「負けた」と、言わんばかりに力が緩む。
