
邪恋の爪痕と片恋の彼
第5章 残りカスの薫り
俺は、お互いの腰を密着させながら…境井さんの様子を伺う。
「///や、やめろ――――…俺は…」
「――――ええ、分かってますよ…境井さんがゲイかどうか…分からないって話ですよね?」
動揺する境井さんを抱き寄せ…ゆっくりと身体を押し倒す。
「///…なら――――…離れてくれ…///頼む…」
「それは……無理です…。境井さんの身体が気持ちいいって……俺の脳に記録されちゃったんで……、って、境井さんもでしょ?」
「///はぁ?!――――バッ…バカ言うな…俺は…、俺は」
床に倒れた境井さんは…近距離で向かい合う俺の唇に緊張する。
――――目線が泳ぐなぁ…
「///俺は――――…境井さんの身体…触りたいんですけど…ダメですか?」
「///ダメ――――…ダメ…だ…、今週だって仕事…やりにくく無かったか?そう言うの……困る…」
――――あ~…なるほど…関係を持った俺とは仕事がやりづらいのか?
「大丈夫ですよ…、そのうち慣れます」
「///いやいや、なれたく…ない!」
抵抗は見せるものの…本格的に抵抗をしている様には見えず――――、唇の距離を縮める。
――――チュ…チュッ
「///まか――――べ…」
驚いたのか…境井さんは重なる唇をギュッと固くして緊張を更に増させる。
