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君と食べた君の手料理

第5章 瑠李の好きなとこ。まめなとこ。

「ただいま。」

「遅いって。バイト?ほんまに。」

返事もしたくない。

理佐は勝手に台所を使って、野菜炒めと味噌汁を作っていた。

僕は汚されるのが嫌いだ。

理佐が台所を使うと掃除が大変なんだ。


「手洗って早く食べよ。お腹ペコペコやわ。」


賄いのラーメンでまだ腹は減ってなかった。


「食べないん?。せっかく作ったのに冷たいな。」

「あまり腹減ってなくて。」

「来月あたし誕生日やん。どこ連れてってくれんの。」

半分消えかかった眉。スマホ片手に胡座をかいてご飯を食べる理佐。

「ね、なに?。なんでじっと見とるんよ。なんも答えへんし。イライラするわ。」

「別れたいんだけど。」

「は?。」

「は?、なんで?。うちらこんなに仲ええのに!。」

理佐は顔を真っ赤にして目に涙を溜めている。


「拓実ってさ、いっつも何考えてんのかわからへん。好きな子でもおるん?。」


理佐が大泣きをする。


「もう理佐のこと好きじゃない。」


理佐は箸を投げつけてきた。


「知らんわ!!。」



そのあとなにかぐちゃぐちゃ僕に毒を吐いて理佐は帰った。





これで理佐と別れられるならいいけど。




まずい野菜炒めを片付けて、スマホを見た。



瑠李からLINEだ。


「拓実、どうしたの?。心配。」


瑠李は優しい。

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