テキストサイズ

可愛くなりたい。

第5章 ~あの頃~

家に帰ると私ははしゃいだ。

美姫とは、
良い友達になれそうだな。



ー次の日ー

学校へ行くともう美姫がいた。

美姫は私に気付くと、
「あ、柚那!おっはよぉ」

と、元気良く言った。

「美姫おはよう」

「あのさ柚那?」

「ん?なに?」

「手紙交換しない?」

「手紙?いいよ」

「まじ?!やった♪
うち、手紙書くの好きなんだ」
と、鞄からレターセットを出した。

「持ってきてるんだ」

「いつでも書けるように」

しばらく、美姫と話してると、

「美姫ーおっはよぉ♪」
と元気な声がした。

「おぉ美波おはよぉ♪」

「今日も可愛いのぉ」

「は?冗談やめてー」

美姫は美波って子と話していて私は一人になった。

まあ、こんなもんか…

と思ってる私に、美波ちゃんが
「ん?誰この子?」

「柚那だよ」
と美姫が教える。

「ふーん。よろちくび♪」

「あ、よろしく」

「美波、下品!!」
美姫がツッコミを入れる。

「柚那ちゃん可愛いね。」
美波ちゃんが言う。

「だよね~うらやまー」
美姫も言う。

「そんなこと無いよっ」
と、私は否定。

でも心では
私って可愛いんだと思っていた


そんな感じで美姫の友達とも仲良くなっていった。

そして私は毎日美姫と美姫の友達に可愛いと言われた。
















私はその可愛いが嘘だとはまだ知らなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ