可愛くなりたい。
第8章 ~運命の出会い~
居間にはいないだろうな。
やっぱ自分の部屋だよね?
この家広いから
迷子になりそう…。
とりあえず、
ドアをあけて
廊下に出ることにした。
ガチャ
ドアを開けると、
祐雅くん!!
祐雅くんが目の前に立っていた。
「どうしたの?」
と聞くと、
「……」
え?
「あの…?」
「………」
なんで黙ってるの??
「いや挨拶に来た。」
「あ、そっか。」
てか、黙らないでほしい…
「…」
「……」
「………」
沈黙…。
話題話題…
「あのさ、祐雅くんの部屋行ってもいい??」
「…ん。別にいいけど。」
なんなんだこの人…
「ここ」
と言って指差したのは私の隣の部屋だった。
隣かよ。
黙ってる私に
「入れば?」
と祐雅くん。
ガチャ
ドアを開けて入った。
うわ…
なんか大人っぽい部屋…
「名前なんだっけ?」
驚いてる私に祐雅くんが聞いてきた。
「あ、浅川柚那です」
「で、なんの用?」
「あ、いや、えっと……あ、今やってる勉強教えてくれない?」
同い年だよね?
おばさんも祐雅くんは中学生って言ってたし。
すると、
「中1が中2の勉強みてどうすんだよ。」
は?
あなた中2なの??
しかも私中3ですけど…
「私中3なんだけど…」
「は?ちっさっ」
「小さくて悪かったねっ」
「うるせ。怒鳴んな。」
なにこいつ…
すごいムカつく!!
顔はカッコいいけど
性格最悪!!
「祐雅くんさぁ「祐雅でいい」」
文句言おうとしたら
口を挟まれた。
「祐雅ってさぁ性格最悪!」
「ん、よく言われる。」
「ほんとウザイ!」
「お前がな。」
「バカ!!」
「アホ」
「っ!」
なにを言っても言い返された。
「俺の勝ち。」
なんなんだこの最悪な男は
これが私に会いたいと言ったいとこなのか??
「さよならっ」
そう言って私は部屋から出た。