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可愛くなりたい。

第3章 ~新しい毎日~

手術後、
私にはお金が沢山余っていた。

理由は保険がきいたからだ。

私はこのお金で服やメイク品を
買うことにした。

今まで興味の無かったオシャレ。

服は地味なものしか無かった。

しかし私には悩みがあった。

それは、【学校】

今可愛くなって学校に行ったってみんな私の前の顔を知っている。

絶対何か言われるだろう。

とりあえず、
お母さんに相談してみよう。

一階に行くとお母さんが夕飯を作っていた。

「お母さーん」

と私が言うと手を動かしながら
「なに?」と言う。

「私学校変えたい。」

「え??」
とお母さんはビックリする。

「整形したからまた何か言われるし。」

自分でも勝手な事を言っていることは分かっている。
でも新しい顔で私は、
新しい生活を送りたかった。

お母さんはダメって言うに決まっている。
「いいわよ」

だよね…
やっぱ…え?

「ええー?!」

「そのかわり」
とお母さんは驚く私を無視して続ける

「いとこの家よ」

いとこ??

私会ったことないや。

そう。
私は親戚には一度も会ったことが無い。

「柚那のいとこは山形に住んでるの
で、柚那に会いたがってたから」

山形?!
てか私に会いたい?!
「うんっ。全然いいよっ」

「そう。じゃあ電話しとくわ。」

「やったー」

そう言って私は階段を上がる。

新しい生活、楽しみだなっ

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