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人から見れば地獄。ただ僕は幸せだ。

第1章 幼少期

カッターで脅したがそう簡単に施設からでれるとは思わなかった。
ただ僕は自分の置かれた現状を話す場所が欲しかった!無理にでもそういう機会をつくらないと自分が自分じゃなくなり、生きていくことができなくなると思った!
その事件から次の日には児童相談所の先生もきて面談が行われた。
僕は自分の置かれてる状況とこの施設の全てを話し、移動を申し出た。
そして最後こう付け加えた。
普通になりたい。普通の家庭に生まれたかった。
今更親が欲しいとは思わないけど、人権が守られてなるべく普通の人と関わって、普通の人のフリをしたい。じゃないともう生きていく意味がない。
もう死にたい。こんな地獄で生きるくらいならはやく死なせてくれ。
当時小学6年生の僕は泣くこともせずに言ったのだ。
追い込まれて限界になった僕を見て決めたのかは定かではないが僕は次の週に一般の家庭の人とも関われる施設に行くことになる。

僕はその施設で僕のことを大切に思ってくれる先生と出会い、別れる。
そしてかけがえのない友人とも出会う。

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