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人から見れば地獄。ただ僕は幸せだ。

第1章 幼少期

児童自立養護施設に着いた。
寮が4つあり、一つの寮に大体8人くらい住んでいて、寮長と寮母がいる。
学校もどみたいなのがあり、グラウンドもある。

施設に着いた僕は荷物検査をされ、ルールを説明してもらい寮を案内される。

簡単に施設の一日のスケジュールはこうだ。
朝5時に起床
15分で準備をし、7時まで農作業や掃除をする。
冬は3時に起きて除雪をすることが毎日だ。
30分でご飯をたべ、片付けをし学校にいく。
午前中で勉強は終わり、昼からは農作業だ。
冬は除雪と排雪をする。
17時まで作業をやり、18時までに掃除を終わらし、30分でご飯をたべる。
19時半まで学習がありこの時間に一日の日記をつける。
21時までフリーの時間だが洗濯物やお風呂に入ったら時間なんてない。
21時に消灯だ。
そんなスケジュールを1日目にして僕は生きた心地がしなかった。
泣きたいけど泣いても意味ないことを知ってたし、その場のルールに従って生きるしかなかった。
しかし人間は慣れる生き物でその生活が1週間も続けば苦ではなくなった。

僕が一番地獄だと感じたのは生徒内でのいじめ、暴力だ。
そして見て見ぬふりをする職員。
僕は毎日地獄だった。
乾燥室に連れてかれよってたかって殴られ、蹴られる毎日。
僕は暴力には更に強い暴力で対抗しないといけないと思うようになった。
ただ僕は小学生で、相手は高校生くらいの人ばかりだったため勝ち目はなく寝込みを襲うしか思いつかなかった。
僕は僕を殴った相手を襲うようになった。
ただ次の日にまたやりかえされる。
そしてこう思った。
暴力で対抗するときは相手がたちなおれなくなるまで徹底的にやる。
この時の考えは大人になるまでもつこととなる。
しかし暴力の上には暴力、そして更にその上にも暴力はありなくなることがない負の連鎖だ。
僕は途中で自分が歯止めがきかなくなり、いくところまでいく自分に怖くなり、抵抗することがなくなりただひたすら我慢することを決めた。
問題起こさない優等生を演じ、施設からはやくでることを心に決めた。
2年という月日が経つある日事件が起こった。
男に襲われそうになったのだ。
性的な意味で襲われそうになった僕はどこかで自分が壊れたのがわかった。
野球のバットをもってひたすら暴れ、寮長の家にまで行き、今すぐこの施設を出させてくれないと今すぐ死ぬ!とカッターで脅した。

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