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甘ったるくカクテルキス~お酒とオールバックシリーズ①~

第1章 第1酒 -赤ワインの味-

常連客の一人が
未亜の隣に座って
一生懸命に口説いている。

俺と未亜が
付き合っているとも知らずに!

夜の仕事は、人気商売

俺達が付き合っているのは
本当に親しい
数人の人間しか知らない

秘密の恋人同士ってやつだ。

未亜も理解してくれて
店では、何事も無いように
振る舞ってくれているが

そのせいで
悪い虫が
未亜にくっつこうと
後を絶たない。

俺の女がモテるのは仕方がない。

なぜなら、
未亜は可愛くて純粋で
素直で、おっぱいが大きいからな!

そんなことを考えながら
別の客の接客をしていると

「マスター...

顔、怖いよ

誰か殺すつもり?」

と怯えられてしまった。

「悪い...

考え事してた」

仕事に私情を挟んでる場合じゃない。
女一人に
こんな調子を狂わされるなんて

夜の男の名が廃る

しっかりしなくては

そう思えば思うほど
未亜達の会話が気になってしまうのだった。

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