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死んでも愛して

第1章 イチゾン

そうして、俺は内臓をひとしきり喰われている間にゾンビったわけなのだな。
ふむふむ。
よくあるウイルス性か、寄生虫的なのか、はたまた宇宙意思的なものなんかは知らん。
俺は死んだのか、死んでないのかもよくわからん。
でも、ハツ…いや、心臓は喰われてもうたからないんだし、おそらく死んでる。
ああ、まあ脳はあらかた残ってんだけどね。
でも実際のところ脳で考えてるのか、この自意識がどこに宿ってるのか見当もつかん。
げろげろぴー。

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