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死んでも愛して

第7章 シチゾン

このホテルには電気が通っているので、このルンバも自動で掃除と充電を繰り返していたのだろう。

ゾンビしかいない世界を毎日きれいに掃除していたのか…。

そう思うと、少し愛しくなってきた。

ゾンビな俺にも機械に感情移入するだけの心が残っていたのだなぁ…。

「おい、お前、やるじゃないか」

そう言うと、ルンバは緑色の光を瞬かせた。

何か、音にも反応するセンサーをもっているのかもしれない。

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