太郎くんとエッチな災難
第12章 カップル遊園地
賞品嬉しいけど…使う日が来るのかな…。
告白先延ばしにしたら一回くらいは使え……そんな都合の良い事考えたらダメだ。
いつまでも太郎君を付き合わせてたらダメなのに。
結果発表が終わるとバスは走り出した。
目隠しは無いけど窓は黒いカーテンで覆われていて何処を走っているか分からない。
太郎君を見ると先程貰ったカードをジッと見つめていた。
今……言おう。
やっと決心がついて私は太郎君と繋いでる手をギュッと握った。
「太郎君…」
「……え?」
「あのね…私……実は太郎君の事……好き……」
緊張して声が小さくなってしまった…
「…あぁ………そうなんだ………ごめん、ちょっと寝る……何かあったらすぐ起こして」
え…?あれ?
太郎君はすぐに寝息をたてて眠ってしまった。
眠気が限界だったのかな…?
少しモヤモヤしてしまってバスが解散場所に着くまで眠れなかった。