テキストサイズ

もう一度、君に会えたら

第2章 反則

なんてこと、なんて失態。
センパイの歌に、僕は拍手ができなかった。

もう、それどころじゃなくて。

センパイには、見られてないよな?
気づかれてないよな?

深呼吸を繰りかえし、おさまってくれない自身を恨む。

このまま、出しちゃおうか、、ともよぎるけど、
センパイがとなりにいるのに、そんなこと、

ああ、だけど。。
このままじゃあ、センパイを襲わないとも…。

そう、これはセンパイを守るため
僕の紳士を保つため

そんな大義名分を作った僕は
トイレに駆けこんで、

さっきの歌声と
センパイの乱れる様子を想像して

「すみませんっ」と謝り

放出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ