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もう一度、君に会えたら

第2章 反則

コンコン。

センパイが入った脱衣室のドアをたたく。

「センパイ?すみません。もう大丈夫です」

カチャとドアを開くと、
横の壁にもたれて三角座りのセンパイ。

「ほんと?びっくりさせてごめんね」

と僕を見あげる。

前に置いてあったスチールのゴミ箱に、白い脚の隙間がチラッと映ってて…。

「あ、やっぱ、すみません」

と、僕はふたたびドアを閉めた。

あー、僕は何をやっているんだろう?
こんなんじゃ、センパイに嫌われてしまう。

迷った末に
ドア前にひざまずいて、話すことにした。

「センパイ。そのまま聞いてください」

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