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もう一度、君に会えたら

第1章 再会

その日も夕方、いつもの車両に
乗りこもうとしたのだけれど
開いた車内は、小学生で埋めつくされていて、僕は急いで2車両離れたドアへ向かった。

ああ、びっくりした。

飛びのった車両には、小学生の群れはなく、ほっとひと息ついて、閉じたドアにもたれ。

ふと、視線を動かしたその先に、彼女は座っていた。

まさか!
意識は彼女にロックされ、僕の胸は高鳴って

他人のそら似かもしれないと思いつつ、彼女の前のつり革をつかむ。

伏し目がちだった彼女が、僕を見あげる。。

くりっと黒目がちの、
僕を即座にトリコにしてしまう彼女の瞳。
高校のときと、それは変わらない。

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