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もう一度、君に会えたら

第5章 浴室

彼女が戻ってきて
なにか声をかけてくれたけど、

僕はそんなの聞こえなかった。

彼女につめよって、両肩をつかむ。

「僕にっ、こんなの見せてっっ
雪ちゃんは僕に、襲ってほしいの?」

画面には今も、結合中のふたり。

「僕はっ、いいよ?
雪ちゃんを好きだから

ねぇっ?いいの?
雪ちゃんを、僕にくれるの?」

驚いた彼女は、心細げにうつむいて

「ごめんなさい。
私、おトイレ我慢してたから…」

その言葉にハッとなった僕は、手をおろす。

「僕こそ、ごめん。。」

謝った末に、しどろもどろに繕う。

「今の、浅はかだった。
反省してるから、ゆっくりお風呂に入って?」

彼女の表情が可愛いすぎて

本当はグッと彼女を抱きしめ
そのままベッドに、押したおしてしまいたかった。

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