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もう一度、君に会えたら

第5章 浴室

「それなら、テレビつけとくよ」

本当はちょっぴり聞きたい、なんて考えてる僕。

"音が…"と言ったときの彼女の
恥ずかしそうな顔がまた、ツボで。

そんなこと言えるわけもなく、スイッチをパチリ。

古いのかすぐには電源は入らなくて
数秒の間、ふたりで黒い画面を見つめた。

先に入ってきたのは、音声のほうで

『……どうだ?俺のチ●コで突かれるのは』

えっ?

『んっ、…っやっぁんっ。最高っ』

パッと映った画面にはいきなりっ、
バックで腰ふりまくる男優。。

「わぁぁぁぁっ!!」

急いでチャンネルを切りかえ、

つぎに映ったのは、おおまた開きの女優。

『感じちゃうっ、感じちゃう、よぉっ』

「…うっ、また」

切りかえ、切りかえ!

『はぁ…っあんっ!ひぁっ…ァ…』

ラブホはエロ番組しかやってないのか?

動揺沸騰中の僕に、彼女が言った。

「いいよ。吾郎くん、見てて?
私、行ってくるから」

そんな、、見ててってて、、っててて
このエロ三昧を?

切るわけにもいかず、
嬌声の響く部屋で僕はかたまった。

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