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第15章 恨みと恐れと自覚

 一見幸せに満ち溢れたかに見えるアウィーコート王国の片隅に、恨みを抱いている人物がいました。
 その名前は、フォビスメノス。
 ピスティの兄で、王の座から引きずり降ろされた人物です。フォビスメノスは、弟が王になり、そして人気を集めていることを憎々しく思っていました。どうにかして、復讐をしたいと考えていました。
 それだけではありません。
 また別の場所で、今の状況を心配する人物もいました。
 それはクリシーと、その娘のコーリーです。この二人は、魔法の力がこれ以上使われないようにしなければならないと思っていました。そして――。
 もう一人、邪悪な存在に気づいた者がいました。

「このままだと、私はこの世界を滅ぼしてしまうかもしれない・・・・・・」

 ほかでもありません。そう思っていたのはレナでした。

 ※

 恨みに支配されたフォビスメノス。
 魔法の力を退けようとするクリシーとコーリー。
 そして、自分の存在がどのようなものであるかを悟ったレナ。
 この先、アウィーコート王国はどうなってしまうのでしょうか。

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