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第16章 フォビスメノスの野望

「私は――」
 フォビスは両手を大きく広げながら、厳かな声で言いました。

「神の使者だ」

 民衆はまたざわめきました。さっきの雄叫びとは違って、喜びと興奮に満ちたざわめきです。
「さあ、神の使者たる私に続くのだ。今こそ正義を貫く時だ!」
 ますます熱狂した声があたりを包みました。

 ※

 アウィーコート大戦役の真相が、ついに民衆に知れ渡ってしまいました。
 これからピスティは、そしてアウィーコート王国は、どうなってしまうのでしょうか。

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