ここから始まる物語
第20章 再会、抱擁、功罪
「レナ・・・・・・」
ピスティは、ぼろぼろの体に残った僅かな力を振り絞って、よたよたとレナに近づいていきました。ライたちが、そんなピスティを支えようとしましたが、ピスティは遠慮して、自分の力だけでレナの元へ行きました。
普段なら十秒もかからない距離を、傷だらけのピスティはずいぶん時間をかけて歩きました。
そしてレナのそばまで来ると、ピスティはレナの体を縛っている縄を解いてやりました。
「レナ、逢いたかった」
「私も・・・・・・」
やっと――やっとです。
二人はやっとのことで何の心配もなく、心から安心して抱き合うことができたのでした。
民衆も兵士も、そして仲間たちも、抱き合う二人に、拍手と声援を送りました。
こうしてアウィーコート王国は、平和に、そして団結と親しみにあふれた国になったのでした。
※
めでたし、めでたし――と言いたいところですが、物語はまだ続きます。
このあと、アウィーコート王国は、新しく得た団結と親しみを試されることになるのです。
次回はいよいよ物語最後のクライマックス!
アウィーコートに生まれた団結と親しみは、試練を超えることができるのでしょうか。
そしてピスティとレナは、これからもずっと共に生きることができるのでしょうか。
ピスティは、ぼろぼろの体に残った僅かな力を振り絞って、よたよたとレナに近づいていきました。ライたちが、そんなピスティを支えようとしましたが、ピスティは遠慮して、自分の力だけでレナの元へ行きました。
普段なら十秒もかからない距離を、傷だらけのピスティはずいぶん時間をかけて歩きました。
そしてレナのそばまで来ると、ピスティはレナの体を縛っている縄を解いてやりました。
「レナ、逢いたかった」
「私も・・・・・・」
やっと――やっとです。
二人はやっとのことで何の心配もなく、心から安心して抱き合うことができたのでした。
民衆も兵士も、そして仲間たちも、抱き合う二人に、拍手と声援を送りました。
こうしてアウィーコート王国は、平和に、そして団結と親しみにあふれた国になったのでした。
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めでたし、めでたし――と言いたいところですが、物語はまだ続きます。
このあと、アウィーコート王国は、新しく得た団結と親しみを試されることになるのです。
次回はいよいよ物語最後のクライマックス!
アウィーコートに生まれた団結と親しみは、試練を超えることができるのでしょうか。
そしてピスティとレナは、これからもずっと共に生きることができるのでしょうか。