❇️片暉の残照❇️
第6章 植物園と銀の狼
「///あっ、ありがとう――――ございます…」
罪悪感で渋い顔をしていたが、リンデルさんの歯の浮くような言葉に羞恥心が勝ってしまった。
「では、私はザジの所にいますから――――準備が出来たら来てください」
「///はい!ありがとうございます!」
私は、渡された作業に身を包み、髪を後で束ねた。
鏡に映る自分は、なんだか山小屋で生活していた時の自分を思い出させる。
「そんなに時間はたっていないつもりだけど――――…なんだか懐かしい…へへへ」
裾の端々が土で汚れた作業服に笑いが込み上げる。
「さて!これで心置きなく土いじりができる!」
と、皆の所へ向かおうと扉を開けようとした瞬間!
勢いよく裏口の扉が開いた――――!