
❇️片暉の残照❇️
第6章 植物園と銀の狼
「そうだったんですか…、植え替え―――頑張ります!」
私は、落ち込む皆さんが少しでも頑張れるように気合いを入れた!
「新人――――、王族様と出くわしたら膝まずいて敬意をみせろ!中には理不尽に当たり散らしてくるヤツもいるから――――…ただただ…たえろよ!」
そんな――――酷いことを言う人がいるんだろうか?と、思いながらも私は先輩弟子の言うことにうなずいた。
「おい――――お前ら…おしゃべりはその辺にしておけ!聞き捨てならない事がしばしば聞こえたが…聞かなかったことにしてやるから!馬車を降りたら口は開くな!いいな!」
馬車を運転していた兵士が荷台の小窓を開けてもうじき到着することを告げる。
