❇️片暉の残照❇️
第6章 植物園と銀の狼
「訳ありの子なんざ――――沢山いるからなぁ……ま、そんなのど~でもいいんだが…平凡が一番ってことだ――――研究所弟子見習い頑張れよ?クソガキ」
そう言うと、銀髪の男性は裏口から堂々と植物園へと入っていった。
口が悪く――――兵士かな?と思ったが身なりがど~考えても立派だった事から…王族だと思う。
「お、おい――――新人!こっちに、サンドラ様が来なかったか!?ほら、銀髪の――――…」
――――あ…彼が赤毛の彼女が一喜一憂していた…サンドラ様だっとは…
「あ――――はい、裏口から…中へ」
「?はあ!裏口から?――――っえええ!?」
園関係者の人の慌てぶりに、驚くも…かなり偉い人らしい彼の姿を思い出す。
背も高く整った顔立ち――――堂々とした姿…悪戯そうに笑うと八重歯が覗き…破天荒な振る舞いをも許されそうな神秘的な銀髪と――――濃い…黄金の瞳……。
――――また…黄金の瞳…。
あの…商人の彼と同じ――――…
濃い黄金の瞳。
「――――意外と多いのかしら…黄金の瞳って…」
そのあとすぐに――――…
真っ青な顔のニコルと、目が血走ったキロがリンデル所長が運転する馬車でやって来て――――私を見つけてくれた。