❇️片暉の残照❇️
第8章 成祝の義とスノーフェアリー
年明け――――…
私は16歳となった。
この国では16歳は成人とみなされる、貴族だとこの歳から社交界へと出席することが出来るが――――…
まずは、成祝の義を協会で行うことが先である。
「まぁ、まぁ――――テイス///なんて可愛らしいのかしら!まるで雪の妖精ね!」
「///あ…あの…」
来週に控えた成祝の義の衣装が出来上がったとお母様から言われて試着しているが…
白を基調としたドレスはレースが多く使われており着ているたけでも…引っ掻けて壊しはしないかと緊張してしまう。
「成祝の義は協会で行われるだろ?そこは、ほら神聖な場だし白い衣装と相場は決まっているんだ。しかし…なんだかウェディングドレスみたいで……///何だか…親として複雑だなぁ」
お父様は私のドレス姿を見て目頭を押さえる――――…。
「///う…ウェディング…ドレスって!お父様……?」