❇️片暉の残照❇️
第8章 成祝の義とスノーフェアリー
「///うわぁぁ――――…凄く…豪華な…///いいの?入っていいの?」
「ハハハ、今日のために予約をしたんだ――――入ってもらわないと困ってしまうなぁ」
馬車が停まったのは、貴族街でも一際目を引く――――とても有名なレストラン【ベガ】である。
確か、厨房のリゲルバさんが言っていたのを耳にした気がする。
『あそこの“赤魚のハーブソルト包み”が絶品なのよ!シェフも渋くて私好みなのよねぇ』
とか、なんとか――――…
「ハーブソルト包み…///見てみたい!」
ハーブソルトを使った料理ならハジロ邸でも何度も食べたことはあるが、それに包まれているとなると…どのくらいの塩なのか?どのくらいのハーブなのか?と、私はワクワクが止まらない!