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❇️片暉の残照❇️

第8章 成祝の義とスノーフェアリー


「あの方は――――…貴族でも自分よりも下の者には関心を示さず王族以下は自分達の思い通りに動いて当然だと思っている――――…まぁ、昔の風習や王の血筋であることを考えると…多少の傲慢無礼も高貴な思考ととらえる者も多い…」



傲慢無礼――――も…高貴な考えって…


おかしな話だが、麻痺している人々はそれが当たり前だと疑わないのかもしれない。


「しかも、ご自身の息子達が産まれる前は王位継承順位は2位だったんだ――――…髪の毛さえ黄金色だったら、体の弱い今の王様を飛び越え…ジルベルト様が王様になる予定だったからな。

思いの外、前王が長生きしたことと――――今の王様が病を克服し少しは公務をこなせると判断されたことにりよ、ジルベルト様は…王になれなかったんだ…」



髪の毛が――――黄金色だったら…あの人が王様に?



「髪の毛の色とか…関係あるのですか?」


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