
❇️片暉の残照❇️
第8章 成祝の義とスノーフェアリー
「テイス――――?“へぇ~”じゃぁないよ?貴女はその、“黄金の獅子”にこだわる人物に目をつけられたかもしれないのよ?」
目をつけられる?
まぁ、王族とは二度と関わらないだろうし――――…関係なくない?
「だって、私は――――王族の血族でもありませんし…ましてや傷物のチンチクリンですよ?山育ちですし!」
「まぁ、公爵家の令嬢はまだまだ沢山いますから――――あえてテイスをと…なることはないと思いますが…」
「ま――――まぁ、こちらがロミ様側だと言うこともあちらは重々承知だろうから…リストからは外れると思うがな」
お父様もお母様も――――私の緩い反応に呆れた顔をした。
