
❇️片暉の残照❇️
第8章 成祝の義とスノーフェアリー
「ロミ――――様?」
「あぁ、俺が側近をしている方だ。今のところ、王位継承第一位だ!」
あ~…今の王様の弟さんの長男――――とか…なんとか?
「へぇ~…お兄様///すごい方の側近なのですね!宰相というやつですか?」
お兄様は照れながら少し温くなったお茶を飲んだ。
「それより――――…リューク様の方も気になるんじゃないか?」
その名を聞いて――――胸がキュンッと締め付けられた。
お母さんと同じ濃い緑の瞳の人――――。
でも、表情一つ変えず…冷たい声で人を突き刺す言い方に…不安を感じる。
「はい――――…あの方は…お母さんのお兄さんなのですね?」
