❇️片暉の残照❇️
第9章 城下町と嫉妬の炎
私は、再び所長室に向かい―――…挨拶をして研究所を出る事にした。
「リンデル所長、今日は貴重な植物を沢山見せていただきありがとうございました!シュン様も――――“れっかじんぞ”ご説明頂きありがとうございました。私はこれでおいとまいたします」
「おやおや…もう、そんな時間かい?――――また、遊びにおいで!」
リンデル所長は立ちあがり私の頭を撫でてくれた。
「私もとても楽しかった――――、“じんぞ”も薬草としての方からも調べたいと思ったよ!今後が楽しみだ!また、会いましょうテイス様!」
シュン様も私を抱きしめ嬉しそうに微笑んでくれた。
「――――ん?帰るのか?」
すると、奥にいたサンドラ様が立ちあがり…私に近寄る。