❇️片暉の残照❇️
第11章 奇跡の王
お兄様の言葉で私は唖然とする――――。
「えっ…だって……え?なんか…もう大丈夫よ?わたし」
場違い――――だと言うことは自分でも分かる…。
「///テイスをここに?――――医師が安静にと言うなら…そうなのだけど…///」
心配そうなお母様は私の事を抱き締めたままお兄様を見て「大丈夫なの?」としきりに聞いてきた。
「大丈夫――――…この国で一番安全なのはここだから…」
「心配なのは分かるが…メルトもいるし大丈夫だろ?2・3日の休息と思って――――…お世話になりなさい…」
確かに――――ここにお兄様が働いていることは聞いていたが…大丈夫かな?
「――――分かりました…」
私は渋々了承した――――、もちろんニコルとキロも一緒である。