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❇️片暉の残照❇️

第11章 奇跡の王


しかし――――…黙ってベッドにいるのは…さすがに飽きてきた…。


「ちょっと…お散歩ぐらいならいいよね?」


と、隣に控えているニコルに散歩にででいいか聞いてきてほしいと頼むことにした。


「黙って出ていかない所は、成長しましたね」



「うぐ……キロ…」



その姿を見て、キロが嫌みを言う。


流石に学習した訳ですが…本音はサッと着替えてサササッとこの部屋を抜け出し探検したいところです!



そんな事を考えていたのが顔に出ていたのか、キロが「ゴホンっ!」と咳払いをする。


「考えるくらい…いいじゃない?」


「テイス様は、考える前に体が動くから、心配なのですよ!」



「――――はい…すみません」




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