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❇️片暉の残照❇️

第12章 お茶会と緊張の挨拶


「えっ――――…結局…晩餐会まで…私…ここに滞在するの?」


晩餐会が今週だとお兄様から聞いた私は…結局、王宮の客室から新年度晩餐に参加することとなった。


通り魔に襲われてかれこれ三日目…


本当だったら、もうハジロ邸に帰ってもいいところだがロミ様はじめ医師もサンドラ様も晩餐会まで居ろと言い出した!


「――――ドレスの寸法をした時点で…嫌な予感はしていたけど……」


「まぁ…こうも王族の方々にとどまるようにと言われたら……我々は従うしたありませんし」


短くなった髪をセットしてくれるニコルも困ったように眉をしかめる。


「あっ、そうだ――――ニコル…ドレスのお直しありがとう///胸元が……違和感なくカバーされてて凄く着心地がよくなった!」


ニコルが数着、胸元のリメイクをしてくれたのを着て日々を過ごしているが、カフッと開いていた所にフリルのつけ襟をつけてくれてのだ!


フリルのおかげで貧相な胸元が気にならなくなった!しかも、取り外せるタイプで今後私の成長も期待出来る作りだ!


「大胆に開いたデザインはテイス様がもう少し大人になったらお似合いになるかと思います。今は、そのフリルがお似合いです」


鏡に映る自分の首から胸元にかけて揺れるフリルのつけ襟に私は満足していた!


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