❇️片暉の残照❇️
第12章 お茶会と緊張の挨拶
中には――――薄いピンクのとても上品なドレスが入っていた!
「“大輪”をイメージしたいドレスでございます――――…薄いピンクから裾に向かってはテイス様の瞳の色に合わせ、徐々に薄い緑になっております――――」
ドレスを広げ、色を見せるポルギさんは何故か誇らしげに薄緑の裾を持ち上げた。
「///この緑をここにと…リクエストしたのは、レンティス様でございます。「癒される」とおっしゃっておりましたので。
テイス様の瞳の色は――――わたくしも癒されます…。故郷の薬草畑を思い出します」
故郷の…畑――――…
ポルギさんは遠い北ミュトロンの更に北にある“アヌイ”だと言っていた――――。