
❇️片暉の残照❇️
第13章 初めての晩餐会
その後、お父様と何人かの貴族や王族と挨拶し――――…
軽食を食べ…踊り自慢の方々のダンスを見るも…さすがにダンスの誘いはなくホッとしていた。
やっぱり――――…カバーしているとはいえ…眼帯の令嬢とは一線を引きたいのか…声はかからない。
「おい――――…ハジロ公爵令嬢!」
「ハッ――――ハイ!」
壁際に移動しようとした所を声をかけられ私は、反射的に返事をする!
“ハジロ公爵”と言われ一瞬――――私か?と、思ったが、呼び止められた声に覚えがあった。
「///コーテル様?」
私より、少し背の高いコーテル様が私の後でふんぞり返っている…。
ふんぞり返る…と言うか…仁王立ち?
