❇️片暉の残照❇️
第17章 両親会議
「――――テイス様の左目は…濃い黄金色でございます……
レンティス王の瞳でございました――――」
ポルギが王の後ろから、その言葉を告げると――――今度は息子のメルトが動揺を表した!
「――――左目は…ケガだと…」
訳の分からないハジロは婦人のローラと手をとりながら首をかしげる。
「テイス様の傷を見たことは無いのでしょ?」
そんな二人を横目にポルギは動揺を隠しきれないメルトを見つめた。
「私たちは…ポルギの地元…アヌイ地区で出会い…恋を…した。
私は…ティアナを愛していた…///少なからず…彼女も私を――――」
レンティス王はバラを手に取ると…頬に寄せた。
「しかし――――恐れながら…歳の差と……不妊の噂は…」
メルトは失礼と承知でレンティス王の男性としての機能の有無を上げた――――…。
「不思議と歳の差は…感じなかったよ…。
それよりも、――――…私は度重なる毒殺未遂の後遺症で…世継ぎの可能性は無しと判断されている。
このとおり、他の者より成長も遅い――――…」
手を広げ自分を見せるレンティス王の姿は…43歳と言う実年齢より10も15も若く見える。