❇️片暉の残照❇️
第17章 両親会議
「それでも――――……愛し合った…いつか、彼女を迎えに行くと誓い…私たちは…共に時間を共有した――――
しかし、私は体調を崩し…再び倒れ――――…意識を取り戻したころには…ティアナはバラの罪で……領土を追放されていた…」
レンティス王の告白にローラは息を飲んだ……。
「――――ティアナの想い人は…レンティス王…
あぁ…なんて事…だから――――言えなかったのね!?
そして、頻繁にアヌイ地区に遠出をしていたのは――――恋人に会いに行くため…」
ローラは涙を浮かべ…学園で恋に一喜一憂していたティアナを思い出す。
「――――我々は…ティアナ様に恩返ししたくて…テイスを我が子にいたしました…バラの罪は…今でもティアナ様について回っています…
特に…ご実家の方では――――悪女と言われ…いまだに次兄であるリューク様に“探すな”と釘を刺されております」