❇️片暉の残照❇️
第17章 両親会議
「それじゃぁ…テイスは――――…」
「私と…ティアラの子だ……、このバラと黄金色の瞳――――…彼女は私に奇跡を再び贈ってくれた……」
レンティス王の暖かくも微笑ましい姿に…ハジロ公爵もローラ婦人もメルトも安堵した――――…
「では…テイス様をレンティス王の娘として向かいいれるのですか?」
メルトの言葉に――――…その場の雰囲気が一瞬固まる…。
「そ――――…そう…なるのかしら……///私たちは…ティアナの忘れ形見でもあるテイスを幸せにするために…引き取りました、ティアナへの恩返しもかねて…」
ローラはハジロ公爵へ向くと…今後をどうしたらいいのか不安になる。
王女として生まれてきた彼女を…元の居場所へと戻してあげたいが――――…
「いや――――…もう少し…ハジロ公爵の娘として生活させてあげてくれ…」
すると、レンティス王が頭を下げた。