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❇️片暉の残照❇️

第19章 赤と青の欲望


レミは――――幼い頃から美しかった…


それゆえか、レンティスの婚約者にもなったが、王の度重なる暗殺未遂にりよ、白書となった。


今では傲慢で我が儘――――手に入らぬものはこの世に無いと思っている彼女だが、昔は何処にでもいる、令嬢であった。


しかも、コーテル、ネールと二人の子供を出産したが、その美貌は衰えず目を見張るものがある。


肝心の王弟は、前妻のキャロルを失ってから生きる気力がなくなり――――遠く離れたキャロルの実家のあるクロード領土へ身を潜めてしまっていた。


その事から、後妻に入ったレミが王弟の仕事を引き継ぎこれまで王弟不在でもなんとかなっていた。


しかも、レミは何度も王弟に会いにクロード領に出向き…二人の子まで授かっている。


一時期は、聖母レミと称賛されるほどであったが――――…今は、王弟宮の一番良い部屋を占領し贅の限りを尽くしている。


傍若無人の王弟妃が出来上がっていった。






そして――――私利私欲は膨れ上がり…





コレジバ公爵へ爪を立てた!





【コレジバ家の“公爵”の地位を“侯爵”へと落爵する】



と、言う命が下った。



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